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パーツ †
コンデンサ †
セラミック チップコンデンサ †
- 誘電体にセラミックを使用したチップコンデンサ
- DC電圧や、チップ温度などによる特性が分類されている。回路や動作温度によって特性を選択する必要がある。
- DC電圧を掛けるとセラミックが変形する。このためDCバイアスにより容量が変動する傾向がある。
- DC回路で使う場合、同じ容量表示でも チップの耐圧により、実効容量が違う場合がある。
- チップの温度により、容量の変化が発生する。
- X7R, X5Rなどが温度特性がよい
- 周波数特性に優れ、低ESRである
- 等価的には、コイルや直流抵抗分を含み、直列共振回路を形成している。
- 容量が大きいほど、共振周波数が低くなる。
- 動作周波数が高い場合には、高インピーダンス状態になり、充分な性能が得られないことがある。
- 高インピーダンス化対策として 複数のチップを並列接続したり、容量の少ないチップを接続する場合がある。
- 複数のチップ分をまとめて大容量のチップに交換すると動作不良を起こす場合がある
チップセラミックコンデンサの例

ものさしと1円玉の間にある長方形のチップが チップ型セラミックコンデンサ。左が 2012(2125)サイズ, 右が 1608サイズ。 米国では それぞれ 0805, 0603サイズと呼ばれる。
通常、このサイズでは容量等の表示がない。
チップコイル †
- オープン型と密閉型がある
- オープン型は 磁気回路の一部が空気であり、飽和したあとも、インダクタの低下が緩やか
- オープン型は 周りの空間を磁束が通るため、近接している部品の影響を受ける
- オープン型の磁束が途中の導体を通過するときにうず電流を生じさせ、損失が発生する場合がある
- オープン型は構造が簡単であるため、比較的安価
- 密閉型は ほとんどすべての磁束がフェライトを通過するため、飽和すると急激にインダクタが低下する
- 密閉型は 外部への磁束の漏洩が少ないため、近接する部品の影響を受けにくい
- 但し、フェライトの接合部よりわずかにもれる場合がある
- 密閉型は 全体をフェライトで囲むためコストが高くなる
抵抗 †
チップ抵抗 †
- 表面実装用に小さなチップ状に形成された抵抗器
- 抵抗も、温度特性や対応電力、耐電圧によって様々な種類がある
- 抵抗で消費する電力は、定格の半分以下の値で用いるのがよい。
チップ抵抗の例

ものさしと1円玉の間にある長方形のチップが チップ型抵抗。左右どちらも1608サイズ。米国では 0603サイズと呼ばれる。
左は E24系列で許容差 5%の抵抗、右は E192系列で 許容差 1%の抵抗。左側は3桁で抵抗値の表示があるが、右側にはない。このサイズより小さい抵抗では、一般に抵抗値の表示がない。